【レビュー】Oakley Jawbreaker PrizmTrailTorch オークリー ジョウブレイカー プリズムトレイルトーチ

アメリカのアイウェアメーカー、オークリーの一眼型。ロードバイク選手の意見を取り入れて開発されたとだけあって、自転車乗りに広く普及しており、登場から数年たった今でもプロ・アマ問わず着用率が高い。

購入動機

MTBで練習中に落車した際、顔をうってアイウェアを壊してしまった。

新しいものを購入するにあたって以下の要件で検討。

  1. 透過率30~50%
    >木陰でも視界を維持できるように
  2. 上下フルリム
    >落車した際にフレームの先端で顔を切らないように
  3. 1枚フルサイズレンズ
    >視野の広さの確保+個人的嗜好

調べたところ、オークリーのプリズムトレイル(&プリズムトレイルトーチ)レンズがオフロードでの使用を想定したレンズになっている模様。
その中でさらに2と3の要件を満たすフレームを探し、セールになっていた本製品を購入した。

製品情報・外観

・実測重量:32g
・購入価格:18000円(定価:23000円)
・バリエーション:レンズ・フレームカラーの組み合わせ多数(公式通販サイトでオーダー可能)

フルリムということで重量はそこそこある。
通常版とアジアンフィットの違いはノーズパッドのみ(後者の方が大きい)、国内流通品は両方とも付属する模様。

日本人平均的な(平たい顔族の)筆者はアジアンフィットパッドが最適だった。

レビュー・使用感

フレーム機能

弦の長さを3段階で変えることができ、ヘルメットの後頭部バックルに干渉しない位置に最適化できる。

鼻が低い日本人は弦が過度に奥まった位置になりがちだが、最適な位置で調整できる。この弦の部分は補修パーツとして出ており、カラー選択もできるようだ。

また筆者は耳の位置が左右で異なるため、弦の長さを非対称にして固定位置を変えることで、耳の左右差を若干解消することができる
現在は左側は最短に、右側は中段の長さにしている。

テンプルの動きは固め。
クリック感があり、剛性を感じさせ、実際にホールド感は強い。

レンズ交換

  • ノーズパッドを上げる
  • フレーム上部にかかっている金具を手前に外す
  • フレーム下部が解放され、レンズが抜ける

レンズに触ることなく交換することができる、秀逸な構造だ。
機能を生かすために別のレンズが欲しくなる。

そして動かして初めて、“顎砕き”、という縁起でも無い名前の由来を知った。

暴走したエヴァ初号機っぽい。

プリズムトレイルトーチレンズ

同社のプリズムレンズは、光の波長を調整して局地とシチュエーションに最適化されたバリエーションの名前だ。
今回のプリズムトレイルトーチは、文字通りトレイル・不整地向けに作られたものだ。
(プリズムトレイルよりもRed系波長がさらに強調されているらしい)
透過率は36%、外側からでも視線は透けて見える。

実際の見え方の説明は難しいが、具体的に伝えるとすれば、
「赤レンガ(くすんだ赤茶色)が、あざやかな赤色に映る」
「葉桜でも蕾のピンク色が強調されて満開に見える」


土の色がより濃く見えて轍の陰影が強調されるため、走行ラインを判断しやすくなった。
控えめな透過率のおかげで日向から木陰に入る急な明暗変化でも違和感なく対応することができる。
結果として視界が広くなり、今までよりも余裕をもって走れる気がするのは、流石に専用品として作られていると感心した。

もちろん不整地だけでなく、ロードやその他アクティビティでも違和感なく使用できる。特に朝方など日差しの強くないときは、ロード用のレンズより快適かもしれない。

まとめ

 利点 

・ホールド感、剛性感が強い
・調整機能が幅広い
・レンズ交換が容易
・高級感がある
・赤土が強調され、オフロードで使いやすいレンズ特性

 欠点 

・重い
・価格が高い
・広く普及しているので他の人と被る

最初に書いた通り、自転車用として設計されただけあって非常に快適。普及するのも納得できる製品だ。

おまけ

画期的なレンズ交換システム、有効活用しないのは設計者への不義理だ。

ということでクリアレンズも買ってしまった。

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