【レビュー】GIRO SYNTAX MIPS AF ジロ シンタックス ミップス アジアンフィット
アクセサリーブランドのGIROのミドルグレードヘルメット。手ごろな価格でMIPSが装備されている。
目次
購入動機
ロングライド・ツーリング用に使っていたヘルメット(OGK ゼナード)の年数が経ったため交換購入。前回購入したシューズが良かったためGIRO製品に絞って探していた。
安全性の観点からMIPS付が良いと思っていたが、この技術に関しては先行しているブランドなのも好印象。
それと先端の尖っていない、カジュアルなウェアにも馴染むヘルメットが欲しかったことも理由の一つ。
AETHOR Spherical :合わない、そもそも高すぎて対象外
HELIOS Spherical :合わない、浮いてる感じ
SYNTHE MIPS:ジャストフィット
SYNTAX MIPS:ジャストフィット
上位グレードに搭載されているMIPS Spherical(スフェリカル。MIPSのようにインナーがずれるのではなく、ヘルメットそのものが2分割でずれて衝撃をいなす構造)が合わないのかもしれない。
製品情報・外観
・実測重量:Mサイズ305g(カタログ値:290g)
・購入価格:18400円(定価)
・バリエーション:白、黒、黒赤、ネイビー
重量の実測値は0.5%増し。
MIPS装備とはいえ、重い。手に持った感じでも重量感を感じる。
外観はマットホワイトとマットシルバーのツートン。
真ん中は前方がシルバー、後方がホワイト、とグラデーションカラーになっており、写真で見るより洒落ている。
また塗装のはみ出しなどが無く、QCを守って製造されている感じがあり好印象。
上位グレードでもここが甘いと、所有欲が削がれてしまうのだ。
内側は見ての通りのタマゴ型。
アジアンフィットということで相当に設計を変えているようだ。
顎紐の末端は切りっぱなしで、折り返しや抜け防止処理はなされていない。
このあたりはミドルグレード故仕方がないところか。
うまく加工したいところ。
ダイヤルのノッチは細かいが、動きが硬い。
比較した同ブランド上位グレードは滑らかに動いたため、ここは惜しいところ。
使っているうちに馴染んでくることを期待したい。
後頭部のバックル部分にはリフレクターシールが貼られている。
レビュー・使用感
まさかのMサイズがジャストフィット
筆者の頭のサイズは日本人型、大きめしかしXLは大きすぎる、という具合。
過去のヘルメット使用歴でいうと、
・OGK ゼナード Lサイズ:ちょうど良い
・OGK R-1 L/XLサイズ:大きすぎる(S/Mサイズは小さすぎ)
・MET RIVALE HES Lサイズ:ちょうど良い
・MET VINCI MIPS Lサイズ:ちょうど良い
・KASK CAIPI Lサイズ:大きすぎる(Mサイズは小さすぎ)
というかんじ。
本製品も最初はLサイズかと思っていたが、アジアンフィットということもあって他ブランドのXLぐらいのサイズ感があった。
被ってみるとMサイズがちょうどよい。
側頭部から頭頂部までぴったり収まり、フィット感は良好だった。
Mサイズ故に、被ってみるとLサイズのものに比べて頭が一回り小さく見える。
縦横の張り出し、発泡体が薄すぎるわけではないので、安全性にも問題はなさそうだ。
風抜け、冷却性能
100㎞ほど、30度前後の夏の日にテストしてみる。
ベンチレーションホールが細かいので、細切りにされた走行風が頭に当たる感覚がある。
ヒルクライム時にも側頭部から排熱している感覚はあった。
空力性能を重視したヘルメットだとこの感覚がないので、オールラウンドなヘルメットとして標準的なものは有している模様。
パッドが薄く、汗を吸うかんじも無いので、日本の酷暑でも十分対応はできるだろう。
まとめ
利点
- フィット感良好
- MIPS装備
- 製造品質が良い
欠点
- 重い
- ダイヤルが固い
ミドルグレードらしい価格と機能を備えた製品。
日本人頭の使用者がアジアンフィットを選べば、ワンサイズ小さめが選択できるので、「ヘルメット単体で見たら良いんだけど、被ったらなんか違う・・・」を避けられるのではないだろうか。
選択肢が多い価格帯だが、デザインが気に入ったなら特におすすめできるだろう。