【レビュー】Garmin VENU 2 ヴェニュー2 レビューその1 インターフェースと心拍計測
GPSメーカーGarminのウェアラブルスマートウォッチ。マルチスポーツや睡眠解析、血中濃度測定、Suicaタッチ決済対応など、健康管理から日常生活まで幅広い生活行動に対応している。
多数の機能があるため本記事はレビューその1とし、基本のインターフェースと心拍測定機能まわりのレビューを行う。

目次
購入動機
使用していた機種(GarminのVivoActive J HR、発売は2016年)のタッチ反応が悪くなってきたので、リプレース先を探していた。GPSやライフログ関連はGarminで統一している(全てGarminConnectで管理している)ので、他のメーカーは検討せず。
- マルチスポーツ対応(サイクリングやランニングなど浅く広く対応)
- Ant+による心拍転送対応(ローラー台練習時は乳バンドを使わないため)
- Suica対応(興味があったため)
- 現時点(2021年8月)での最新機種
あたりを考慮にして本機種を選択した。マルチスポーツ系の最上位・最新機種、全ラインナップ中では中ぐらいの価格帯だ。
ただしこれ以上の価格の機種は、ランニング特化であったりビジネス系であったりダイビング系であったりで、自分の用途以上の機能・外観が優先されており過剰だと考えた。(用途に特化するほど、厚くなったり重くなったりというデメリットもある)
製品情報・外観
・実測重量:49g(カタログ値:49g)
・購入価格:44000円(定価:49280円)
・バリエーション:黒、グレー(同機能で画面サイズの小さいSモデルもあり)
筆者の手首回りは160mm。本モデルの対応範囲は135-200mmで、バンドの半分ぐらいで締める感覚。
サイズや厚さによる装着の違和感は無いが、よりコンパクトなモデルが欲しい人やSモデルも選択肢に入るだろう。
(Sモデルの手首周長の対応範囲は110-175mm)
付属品は本体と充電ケーブル。
ケーブルは専用規格だが、受け側の防水性能を優先したためだろう。

レビュー・使用感
インターフェース
基本の操作画面、インターフェースを記号でまとめると以下のようになる。

操作はタッチパネルと2つの機械ボタンで行う。
機械ボタンは向かって右側についているため、左手につけるのが基本になりそうだ。
(右手につけるとボタンが腕に当たる可能性がある)
ウォッチフェイス(ホーム画面)
基本の時計表示画面。
GarminConnectIQを使用してサードパーティの表示項目を設定することも可能だ。

データ一覧
通知や健康データの一覧が表示される。
項目や並び順は変更可能。

項目をタップするとデータの詳細が表示される。
以下は睡眠データの表示。


表示状態でスライドすると、データの詳細・アドバイスも表示される。
スマホアプリでも見られるが、時計だけで記録内容と詳細情報を確認できるのは手軽で便利だ。
アクティビティ
記録するアクティビティの一覧が表示される。

アクティビティの種類は驚異の28。
SUPやボルダリングなど、いまどきなスポーツも登録されており、アクティビティとして記録することが可能だ。
使用するアクティビティはスマホアプリ側からでも編集可能。

アクティビティは独自設定で作ることも可能なので、例えばバイクアクティビティを2種類登録しておくことも可能。
コントロールパネル
主要な機能、設定をすぐに呼び出すことができるメニュー。

こちらもスマホアプリで、使用するものと配置を設定変更可能。

ショートカット
左にスライドすると設定したショートカット機能が表示される。
設定できるのは以下8種類。
- ポイント登録
- アラーム
- ストップウォッチ
- タイム
- バックライトレベル
- ウォレット
- ミュージックコントロール
- 設定無効
筆者はミュージックコントロールに設定している。
スマホでストリーミングサービスを再生している際に、タイトルとアーティスト名を確認できるのが便利だ。

便利な機能なのだが、選択できる項目が微妙なように思う。
コントロールパネル機能と重複しているところとしていないところがあり、中途半端ではある。
設定メニュー
全機能の設定ができる。
バイブレーション強度や画面輝度など、基本設定もこの項目から変更可能。

心拍計測精度
ローラー台トレーニング時に心拍転送機能を使用して、計測精度を調べる。
両方ともAnt+で腕からPCのUSB型受信機へとばし、Zwiftで認識させている。
以前の機種、Venu2、Garmin胸心拍計、でそれぞれ同じワークアウトを行った。
1.VivoActive J HR(旧機種)

2.Venu 2(今回の機種)

3.Garmin胸心拍計

赤線が心拍だが、旧機種では開始直後の値が安定せず10分近くかかるのに対して、
Venu 2はウォーミングアップの段階から自然な曲線を描いて上昇している。
そのあとの不自然な乱高下もなく、高負荷から低負荷に落ちる時でも安定しているのが見受けられる。
一番精度が高いと思われる胸心拍計の曲線にもかなり近い。
旧機種では胸心拍計と大きく乖離していたためあまり当てにできなかったが、
Venu2であればトレーニング時もログ確認時もより精度の高いデータが利用できそうだ。
心拍転送機能
上記の通り心拍精度は高いのだが、転送機能を利用するための操作は手間がかかる。
- ウォッチフェイス(ホーム画面)
- 上下にスワイプしてデータ画面を表示
- 「心拍」をタップ
- 下ボタンを長押しし「心拍メニュー」
- 「設定」をタップ
- 「心拍転送モード」をタップ
- 「開始」をタップ
と6回も操作しなければいけない。
インターフェースで紹介したショートカットに心拍転送モード起動があればいいのだが、残念ながら無し。
また心拍転送時はその画面で固定になってしまうのは旧機種から変わらず。
(心拍転送しつつ、時計などを表示させたいが不可能)
時計画面などを見るためには「アクティビティ実行中に心拍転送を行う」設定にして何らかのアクティビティを実行すればいいのだが、それだとVenu2本体によって不要なアクティビティが記録されてしまう。
このあたりはメーカーに要望をあげ、将来的なアップデートで解消されることを期待したい。
その2へつづく
Garminの腕心拍計は精度が低い、という認識であったが、ここ5年でかなり進歩したようだ。
アクティビティ中だけでなく、日常の健康解析の精度も上がっているはずだ。
そういった睡眠解析機能などの、ウェアラブル端末としての機能はおって紹介したい。
追記:その2は以下に
このようなピンポイントで役立つ情報を載せて下さってありがとうございます。VENU2を持っていながら心拍のサイコンへの転送方法がわからず、胸心拍計を買うところでした。助かりました。