【練習】万年ダイエッターは頂の夢を見るか ~エベレスティングに向けた備忘録~

将来的にエベレスティングに挑戦すべく、事前のテストとしてハーフに挑戦してきた。結果としては総時間8時間ほどで達成。


準備と対策について、気づいたことを備忘録として残しておく。

エベレスティングとは

既に多くの挑戦者・達成者がいるので改める必要もないが、エベレスティングのルールをまとめておく。

・累積標高8,848mまで、同じルートを使って、1ライドで完走する
・場所や状況や季節は問わない
・時間には休憩や補給での停車時間も含む。しかし睡眠をとってはならない
・登り区間は最後まで登りきる。累積標高に達した時点で終えてはならない
・時間制限はなし、一般サイクリストであれば20時間は要する

https://everesting.cc/


このあたりが基本のルール。コースや出走タイミングを選べるあたりが「東京大阪キャノンボール」にちかいものがある。つまり事前の計画が非常に重要だということだ。

コース選定

コースに決まりはないので、1%でも登りがあるところであればどこでも挑戦可能だ。だが斜度が緩すぎると、距離が延びる、速度が上がって空気抵抗を受ける量が増す、というデメリットがある。逆に斜度がきつすぎると、筋疲労が溜まりやすい、下りでブレーキを使い運動エネルギーを殺してしまう。自分の特性にあったちょうどいいルートを選ぶ必要がある。
ちょうどいい、を考えると、平均斜度6~8%で獲得標高500mほど、の区間を繰り返すのが、達成を目指す場所としてはよさそうだ。

また斜度と距離だけでなく、

  1. ベースキャンプを設置できるか(駐車場はあるか)
  2. トイレはあるか
  3. 道は荒れていないか
  4. 交通量は少ないか
  5. 市街地でないか(人や自転車が飛び出してくる心配はないか)
  6. 街灯はあるか(夜でも走れるか)
  7. 野生動物はいないか

あたりを総合的に判断する必要があるので、完璧を望むのは難しいそうだ。自らの適性をふまえて取捨選択の必要があるだろう。

装備の準備

ブレーキは、リムorディスク?

登ることだけを考えればリムのほうが当然有利だけど、下りを考えるとディスクも選択肢に入る。後者のほうが往々にして乗り心地は良くないが、低速登りか高速下りかしかないので、乗り心地はあまり考慮する必要がないことも後者有利の要因だ。
(リムバイク並に軽量なディスクバイクを買えるマネーパワーがあれば問答無用だけど)

両方持っているが、ディスクバイクはロングライド用に最適化している(装備を外すのが面倒)ということもあって、リムバイクを使うことにする。
ブレーキを酷使することになるので、ブレーキシューは事前にチェックしておいたほうがいいだろう。

カロリー

今回のハーフで使用した飲食物を記載しておく。

食べ物

  • 薄皮パン * 2
  • ウィダーインゼリー * 2
  • アミノバイタル * 3
  • ランチパック * 3

飲み物

  • 電解質ドリンク 2300ml
  • 真水 1600ml

全部は使用しなかったが、距離が2倍、時間は3倍になるので、1.8~2倍は準備しておいたほうがよさそうだ。
あとコーラかレッドブルか、ご褒美になるカフェイン系飲料も欲しい。むろん冷えたものを。

夜間走行装備

どう計画しても必ず夜間走行の時間が含まれてくる。安全に下るために強力な灯火は必須だ(かつ明るければ安全マージンを得つつ速く下ることができる)。とくに下りでは視線の先を照らす=ヘルメットライトがあればかなり安心感があることは経験上知っているので、これを含めて400ブルベレベルの明かりは必要だろう。
一点違うのは、日中はベースキャンプに置いて充電できるため、ランタイムはあまり気にしなくて良いという点か。日の出前からのスタートするなど、夜間走行時間を連続させない工夫をすれば、より輝度の高い設定でライトを使用することができる。

もちろん、轢かれないように後方灯火も忘れずに。

その他

飽きが最大の敵、精神的にリフレッシュできるものは惜しまず準備しておきたい。

  • 除菌シート
  • 歯磨き
  • 濡れタオル
  • ドライシャンプー

あたりか。

走行計画

・夜スタート > つらくなってきたころに気温が上がる。きつい
・朝スタート > つらくなってきたころに暗くなる。きつい
ルートと同じで、適性を考えてスタート時間を選ぶ必要がある。

私の走り方だと。
「夜明け前にスタートして、夜間走行時間を分散する」
のが、睡眠時間確保のためにもよさそうだ。

走り方は、消耗しない程度にクルクル回して頑張る、しかないかな。
基本的な走力に、気合と根性をひとつまみ。

ハーフに挑戦した記録

2021年5月8日にハーフを走ってきた。場所は栃木県の八方ヶ原。ヒルクライム大会が開催されるぐらいの、長距離長時間の登り区間だ。
(13㎞で940mUp、平均斜度は7.1%だが、斜度の緩急が大きい)

初夏になるとつつじが咲き、登山の車が渋滞するがこの日はまだ空いていた。
その他コースの特徴としては、
・道が荒れ気味
・斜度はきつく、長い
・夜はローリング族が出る

など、あまり適した場所とは言えないが、ハーフなら問題ないだろう。
(もっとも、ここでエベレスティング達成している人はいるようなので、言訳無用、強い人はどこでやっても強い)

装備と準備は前述の通り、夜間走行はないのでライトはデイライトだけだ。

6時に現地着。
ウェアは上下半袖、下り用に軽量ウィンブレを所持。
最高気温は23℃ぐらい、上っていると暑い。ルート上は木陰が多いのが幸い。

登り1本70分ぐらい、下りが20分ぐらい、の時間経過で進捗する。
前述のとおり道が荒れているので下りが怖い。
ブレーキはほとんど握りっぱなしなので、4本目ぐらいから腕と肩が痛くなってきた。
熱に弱いカーボンリムはやめておいたほうがいいかもしれない。

4本目の途中でチームメイトが応援に来てくれたので、合流して5本目を走る。
喋りながらだと気持ちがラクだ。

下りとダンシングのせいで肩が痛くなったものの、どうにか5本をクリア。
これをあと2倍やるのか・・・。

差し入れに頂いたレッドブルで祝杯を挙げて、申請方法を教えてもらった。

昼間だけであれば感覚的にいけそうと感じたが、あとは夜に走ってどうか、というところか。
しばらくナイトライドしていないことも不安要素の一つ。

ともかく、本番を見据えた練習としては非常に有意義なものだった。
以上、次はフルコース達成にするから、テレビの前のみんな、チャンネルはそのままやで。

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