【レビュー】GIRO RANGER ジロ レンジャー ~3本ベルクロ・メッシュアッパーのSPDシューズ~

アクセサリー・ウェアメーカーのGIROの、SPD/2穴クリート対応のオフロード用シューズ。
位置づけとしては、MTB/グラベル分野のエントリーグレードだ。

※ブログ開設前に購入したものなので、製品画像が中古なのはご了承を

購入動機

ツーリング用シューズとしてシマノのRT5を使っていたが、3年以上使って経年劣化してきたため。
レビューの前提として、筆者の足のサイズは26.0の幅広。シマノシューズだと41ワイドか42ノーマルが合う。

RT5の問題点

RT5については一部不満点があった。
ちょうど小指の位置にある縫い目が当たって、足が浮腫んできたときに痛むということ。

日本人典型の幅広甲高、特に指の付け根の骨が広いため、ちょうどこの場所に接触するのだ。
ロングライド後半や雨ライドでのストレスになっていた。
故に、次は縫い目の位置が適正もしくは一体構造にされたものを要件にしていた。

GIROの足形が変わった?

GIROというと、シューレース式のレースシューズを普及させるなど、シューズ分野では先進的なブランドという印象があった。
しかし足形は細目で、過去には試着すらあきらめたブランドでもあった。
あと値段も高い。

しかしながら本製品を含むMTB/グラベルシューズは、最新のモデルチェンジで足形が広くなったという情報を入手。
ショップに行って試着し、問題がないことを確認してから、シマノと同じ42サイズを購入した。

製品情報・外観

・実測重量:663gクリートなし(333g + 330g、42サイズ)(カタログ値:630g、42サイズ)
・購入価格:14000円
・バリエーション:ブラック、グレー、オリーブ

エントリーグレードということで、同ブランドのものにしては安めだ。
3本ベルクロのメリットとして重量が比較的軽いのも良い。
(BOAダイヤルを使用した上位モデルよりもカタログ上は軽い)

デザインはツーリング用とMTB用の中間ぐらいのイメージで、
散策や輪行でも違和感なく使用できそうだ。

レビュー・使用感

アッパー

アッパーにはSYNCHWIRE™という素材が使われている。
調べても詳細が出てこなかったが、ダイニーマのような頑丈な繊維素材のもよう。
これがダイヤモンド状に配置され、それに表皮素材が張り付いているような構造だ。
アッパー前面は全てこれで、後面の踵部分にのみ通常の骨組みが使われている。

この構造のためか、指の動きに追従するほど柔らかい。
これと、要件通りつま先部分は一体構造になっているため、問題点だった小指の痛みは出なさそうだ。
アッパーの柔らかさに起因するパワーロスも(走行30km/h・距離200km程度のツーリングでは)感じられなかった。

ベルクロ

3本のベルクロは特筆するところなし、普通の使用感だ。
適正サイズで足を入れたとき、余ったり足りなかったりすることもない。

ちょうどいい長さというのは見た目によろしい。

ソール

ソールはナイロン製。スタッズ用のねじ穴が付いている。

エントリーモデルということで踏み心地は柔らかめ。
渾身のちからで引き足を使うオフロードの登り返しには力不足になりそうだが、歩行時の追従性・しなりは購入意図通りで問題なし。

インソール

付属のインソールはかなり貧弱で、交換を前提としたもののように見える。
シマノの同サイズがそのまま使えたため、これに交換している。

その他

GIRO製品はサイズ交換保障制度がある。
国内品に付属する保証書の情報をWEBに登録すると、購入から60日間に限りサイズ変更を受け付けてくれるもよう。
実際に使ってみると違和感があった、などの問題があったときに活用できそうだ。

まとめ

利点

・履き心地が良い、足への負担が少ない
・薄く、メッシュが使われているため涼しい
・デザインが良い

欠点

・インソールが貧弱
・カタログ値には偽りあり

足形が広くなったのに加えてアッパー素材の柔らかさによって、ワイドサイズ設定ではないが、幅広甲高の人にもおすすめできるシューズだ。

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